2024年12月28日(土) 05:25 JST

豆ごはん

ぬいいとさんちの晩ごはん
春になったら豆ごはんを食べるのが当たり前の事だと思ってた。
日本全国そうだと思ってた。

ちゃうんや!
ってことを半世紀生きてきて今日初めて
ケンミンショウで知った。

花のお江戸では豆ごはんはえらく不評で食べる人は
めったにいないとのこと。
インタビューに答える都民たちも豆ごはんと聞いただけで
顔をしかめる。

なんで?!あんな美味しいもん、なんでそんな毛嫌いするん?
食文化の違いがあるにしても
もしかしてだけど〜、もしかしてだけど〜
多少のヤラセがあったにしても
そこまで否定せんでえぇんちゃうん?

と、ちょっと心外な気分だったのだが

「 なぜ、大阪の春は豆ごはん?」

のワケをきいて納得した。

浪花の豆ごはんにはウスイエンドウという品種の豆が
使われてるのだが、お江戸ではグリンピースが
使われていること。
そりゃグリンピースご飯なら浪花人でもおことわりだ。
ウスイエンドウの豆ごはんはちょっと大げさにいえば
栗ご飯に近いものがある。
青臭さがなく、ほんのり甘味がある。

毎年春になると当たり前のように店先に並んでいる
ウスイエンドウ。
ルーツを辿ればその昔、大阪は羽曳野の碓井(うすい)
というところでグリンピースを食べやすいものにしようと
品種改良され栽培されたものだそうだ。

今は和歌山で作られていて大阪とその近郊にしか
出荷されていないとのこと。
そうなんや。
津々浦々に出回ってるもんやと思ってた。

保存がきかない品種だから春にしか食べられない。
そんなこんなで「 大阪の春は豆ごはん 」だとさ。
以上、ケンミンショウをご覧にならなかった方のために
軽く解説。

なぁんか、当たり前のように食べてた豆ごはんが
急に貴重な存在に思えてきた。
もうちょっと感謝して食べよ。

ちなみに、Y太も大阪人だけど、豆ごはんは苦手である。
とっても美味しい豆ごはんだけど、やっぱり好き嫌いはある。
大阪人すべてが豆ごはんloveなわけではない。

ついでにいえば、世に良く言われる
「 お好み焼きにごはん 」
という大阪人は、私の周りにはいない。
人の話は七分くらいに聞くのがちょうど良い。